声・まっくら森

天寧煌子の詩置き場

遭難者のわがまま

 

まな板の上の魚をさばく手つきで

君は器用に問題を分析して

誤りのない正しい道を指し示した

そのとおりだとわかっているから

大人しく引き下がって対策を立てよう

 

でも忘れないでくださいね

流れた涙のあることを

 

地図に引かれた線路のうえに

走る列車の列に送り込むより

見通しの暗い空の下でともに

うろうろ遭難しながら進むことも

ときには必要だということを

 

(2015.12.19)