2017-06-10 詩:limit 詩 自閉スペクトラム 感覚過敏 溢れる刺激が手のひらを超え 容器の目盛を突き破る 一つ、二つ、三つ・・・ 縦横無尽の熱気揺らぐ昼刻 満ち零れた信号 乱れる均衡に陰る鮮やかさ 手招きする惑乱に目を汚す ひとつところに癒着する意識 固定する視線が高見の旗を狂わせる 混沌の渦に崩れた片膝を覆う 入り組んだ感情の交錯 無尽に奏でる危機の鐘 溢れる刺激が手のひらを超え 容器の目盛を突き破る 四つ、五つ、六つ・・・ 縦横無尽の熱気揺らぐ昼刻 耳の下をひたひたと 無尽に奏でる危機の鐘 (2015.12.20) 『声・まっくら森』に収録