声・まっくら森

天寧煌子の詩置き場

うめき

へたでも しろうとでも

これをかかないでは

いきていられなかった

すごみのあるほんが

みたいのです

そういうほんは

おくにおいやられて

うまい りっぱなほんが

おもてにのこっているのでは

ないのですか

せんそうをかたりつぐのは

もちろんとてもだいじです が

きょうかしょにのらない

ひとりのにんげんのうめきを

これをかかなければ

しんでしまった

かくことによって

かきてのいのちをすくった

すくえた かもしれない

そういううめきを

よみたいのです

 

(2017.6.22)