2020-06-06 詩:白紙 詩 ひきこもり なぜこんな自分になったのか。 なぜ行き詰ってしまったのか。 「白紙」の中で、自分と語り合いました。 【白紙】 まっさらな紙のうえに まったく我が意思にまかせられている 流れるリズムのないままに しいんとひとりで 居場所ある者はさいわいと 君は言った、ソウダネ 望んで引き受けた軛じゃないけれど 誰もが耐えられるわけじゃない おかしくならないほうがおかしいね と思えば たまたま耐えざるを得ない毎日を 来る日も来る日もしのんでいる こんなちっぽけな日常も やりがいがある と思えるような気がした (『声・まっくら森』収録)