地底の声

世の中からズレてる人の書いたもの(詩・エッセイ・日記など)

ひきこもり

〈自己愛〉と〈他者愛〉のはざまで(3)世間の「愛」の認識

加害がなぜ「愛」とみなされるのか? という素朴な疑問 他人の生理的な、自然な反応を、攻撃して抑えつける。他人の思考や行動を強引に決めつける。やってもいないことを「やった」とか、やったことを「やっていない」とか。冤罪をつくる検察官まがいに、恫…

日記:家庭内暴力

私は家族に暴力を振るったことがある。それは悪だった。暴力を肯定しているわけでは決してない。 ただ、密室で暴君化した人々の行動原理を想像してみてほしい。「暴れる」には、「そうならざるを得なかった経緯」「そういう衝動に至った背景」が必ずある。 …

小説:袋

男の顔に袋が被(かぶ)さっている。首まですっぽり嵌(は)まっている。袋の口は中途半端に開放され、風に揺れてビラビラしている。 ビニール袋のようだが、もっと透明で、景色がよく見える。音もクリアに聞こえる。このままテレビや映画や音楽を楽しむこともで…

ひきこもり支援者とのやりとり 詩:ひきこもり四字熟語

以下は、最近できた自家製本を、あるひきこもり支援者に見せた時のやりとりです。 アゴウさんと6年ぶりに再会 ひきこもりサポーター養成講座に出るため、××センターに向かう途中、堤防沿いの道路で工事をしていて迂回させられた。早めに到着してアゴウさん…

詩:白紙

なぜこんな自分になったのか。 なぜ行き詰ってしまったのか。 「白紙」の中で、自分と語り合いました。 【白紙】 まっさらな紙のうえに まったく我が意思にまかせられている 流れるリズムのないままに しいんとひとりで 居場所ある者はさいわいと 君は言った…

詩:なにがなんだかわからない

突然ぽっかり開いた穴に放り込まれる なにがなんだかわからない 自分がどういう位置に陣取っていて 相手にどういう作用をもたらしたのか 困窮と違和のもみくちゃに 今にも押し潰されそうなのに どうして一方的にあなたがたが迫ってくるのか どうして双方向で…