2017-06-12 詩:これっぽっちのさいわい 詩 ふと 命綱を切り離した 白く照らし出された地上に満ちる禍(わざわい)は 無関係のまま皮膚に調和した 昔は幸せでも不幸せでもなかった 路傍の刹那は ありのままでいられると 凱歌を放った ふと 命綱を切り離した 白く照らし出された地上に満ちる禍は しばしの浸透に寝入った たったこれっぽっちのあたりまえよ! たったこれっぽっちの 豊穣なるさいわいよ!