詩:推敲推敲また推敲
推敲推敲また推敲
推敲ばかりしております
一体いつになったらば
言葉はピタリ嵌まるでしょう
推敲推敲また推敲
推敲ばかりしております
何回チェック重ねても
まちがい見出しまた一つ
推敲推敲また推敲
推敲ばかりしております
足し算引き算こねくって
生き物みたく動きます
推敲推敲また推敲
推敲ばかりしております
あるべき言葉の揺りかごが
どうやらどこかにあるらしく
推敲推敲また推敲
推敲ばかりしております
これで最後と思うても
なぜだかやはり変えたくて
推敲推敲また推敲
推敲ばかりしております
いい加減にて終わりたい
才能なき身ゆえならず
(2017.6.5)
『声・まっくら森』に収録