2017-07-25 詩:晴れ間の急迫 詩 行かなくてはならない わたしの足どりは重い 過去の亡霊が立ち上がってくる その亀裂が生じる瞬間が まるい調和のなかから ぎらと顔を突き出すのが 見えてしまうから 晴れた空が突然かげり 雨降る間もなく稲妻が落ちてくる その急迫が光るのを 鮮烈に感触するから (2017.7.19) * 【ひとこと】 来場者とほんの少し接触するだけでいろんなことをいっぺんに感知してしまう、鋭敏すぎるおそろしさ。 また、まるいという言葉を使ってしまった……。