なぜこんな自分になったのか。
なぜ行き詰ってしまったのか。
「白紙」の中で、自分と語り合いました。
【白紙】
まっさらな紙のうえに
まったく我が意思にまかせられている
流れるリズムのないままに
しいんとひとりで
居場所ある者はさいわいと
君は言った、ソウダネ
望んで引き受けた軛じゃないけれど
誰もが耐えられるわけじゃない
おかしくならないほうがおかしいね
と思えば
たまたま耐えざるを得ない毎日を
来る日も来る日もしのんでいる
こんなちっぽけな日常も
やりがいがある
と思えるような気がした
(『声・まっくら森』収録)