長く重苦しい冬の年月は 透明な患いを吹雪にのせ ぽとりと吐息をこぼしました 冬は誰かに対して何かの意図をもって 嘆息したのではないのです ひとりでの出生でございました 歓待のまろやかな呼び声 拍手に千切(ちぎ)れる艶やかなリボンに 化かされてはな…
手足なく 口のきけないだるまは 地べたをころがりながら からだで詩を吐く だるまの無言は とうといんだ (2017.7.17) * 【ひとこと】 「地べたを這いずりながら」のほうがいいかなぁ? 「地べたをころがりながら」のほうが自然かなぁ? と迷いながら、今…
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